和恵会ケアセンターでの看護は、業務分担制なんです。特定の方を担当するのではなく、ご利用者様全員と接することができるシステムなのが良いですね。一人ひとりのちょっとした変化を見逃さず、情報の共有もスムーズになる仕組みだと思います。また、建物の構造が中庭をグルリと取り囲むドーナツ形になっているので、明るく開放感があり、ご利用者様の抑制が軽減されるような工夫がされています。私は他院でも認知症の看護経験がありますが、ここのご利用者様はみんなおだやかな表情でゆったり生活をしている印象ですね。
やりがいは、やはりご利用者様の症状改善に役立てた時。ちょっとした会話で意思疎通ができたり、笑顔を引き出すことができたり、経管栄養法の方が普通にご飯を食べられるようになったり…。そんな奇跡のような喜びを毎日期待しながら「今日は何回笑顔が見られるかな」という気持ちで業務に取り組んでいます。昔、全く言葉を発さなくなってしまったご利用者様がいたんですね。でも、畑仕事が好きだったということで、中庭でのガーデニングを勧めてみたんです。そうしたら、トマトの水やりをしている時にしゃべってくれるようになって! あの瞬間は今でも忘れられない出来事ですね。
職員間の仲が良く、新人さんの指導なんかもとても親切。働き方という面をとっても、残業が少なく、有給もしっかり取れる。“超絶ホワイト”と言って良いほど働きやすい環境です。やはり、私たち職員がストレスを抱えながら仕事をしてしまうとその雰囲気がご利用者様にも伝わってしまいますから。新人時代、先輩から「私生活を充実させないと、良い看護はできないよ」と言われたことがあるのですが、まさにその通り。ですので休日は、大好きなヨガやランニング、読書、裁縫など、自分の好きなことで予定がいっぱいです(笑)。